佳字 | |
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■ 佳字(けいじ):
・ 漢字の字面が良くない場合に、同じ読みで字面の良い漢字をあてること。「窪田→久保田」「葦原→吉原」など。「嘉字」とも書く。
# 佳字・佳名
・ 和銅6年(713年)に、元明天皇が、諸国の国名は、佳名を使うようにというお触れを出した。代表的なのは、それまで「牟邪志」と書いたのを「武蔵」に直した。
# 嘉名: 縁起のいい名。
# 「佳」の漢字
# 二字佳名の詔
# 柳田國男の「地名の研究」の中で、著者は「吾々の祖先は、早くから好字(こうじ)を用いよ嘉名(かめい)を附けよという勅令を遵奉(じゅんぽう)して、二字繋がった漢字、仮名で数えても三音節、ないし五六音節までの地名を附けねばならなかった(中略)日本の地名の意味が分かりにくいのは、一つは法令の結果だろうと思う。」と書いている。
そのために、角川日本地名大辞典などをみると、昔は色々の漢字で書かれていたというケースも多い。従って、地名本来のもつ意味がわからなくなっていることも多いんだよなぁ。
・ 一例だが、神奈川県鎌倉市の「鎌倉」。これはたぶん最初に「かまくら」という音があったのではないか?日本最初の漢和辞典の「和名抄(わみょうしょう)」には「加末久良」と書かれているから、「かまくら」に「加末久良」の訓をあてたのでしょう。そして後に二字好字の詔で「鎌倉」という漢字をあてたのでしょうね。